PSYCHO-PASS 3 3話感想

PSYCHO-PASS 3 3話感想

 


あらすじ

2話で転落死した土屋博士は都知事候補の小宮カリナのメンタルスタッフだった。土屋博士の事故の真相を調べるべく、小宮カリナの、同じく都知事候補の薬師寺ヘラクレス・康介を捜査する。

 


静かに物語の地層が作られる3話。

最後のシーン以外は落ち着いて見れました。

萌え系男子の路線を開拓しつつあるアラタ君と、ギャップ萌えのイグナトフ君の新たな一面が垣間見えます。

 


Aパート

 


都知事候補の薬師寺にイグナトフ君、廿六木さんが面会。暴力は嫌いな相手をぶちのめす手段であるとの廿六木さんの主張に、健全な精神は健全な肉体に宿る!とビンタをかます薬師寺。ひええ、そんなん現代でやらかしたら即暴行罪の現行犯逮捕じゃないですか。おまけに相手は公安局、警察です。この世界には公務執行妨害の刑罰はないのか。色相至上主義も極まると違和感が残りますね。

廿六木さんの家族は薬師寺陣営と関係があることも示唆されましたね(公式サイトによると廿六木さんは政治に携わる上流階級の出身とありました)

 


場面は変わりアラタ君と入江さん。

飛行機事故などの事故案件にこだわるアラタ君の真意を探る入江さん。アラタ君は自分の勘だと答えるけれど、ホントのところは読めませんね。全く関係ないわけはなさそうです。

 


ファーストインスペクターの梓澤が指令を受けて動き出します。ビフロストと名乗る3人組の部下のでしょうか。関係が伺えませんが、公安局、そして外務省組に関わってきそう。

 


都知事候補カリナさんの演説ライブをPCで見る1係メンバー。これはライブ?と雛河君が疑問を抱きます。

画面の中のカリナさんに向けてメンタルトレースを行うアラタ君。モノクロの世界にうず高く上げられた人々の腕と、苦々しい表情のカリナさんを見たアラタ君は、目を開けたまま気絶してしまいました。

お医者様である志恩さんの元へ1係総出で向かいます。瞳に光を当てても縮瞳反応もないアラタ君は、メンタルトレースの副作用で我を失っているようでした。目を開けたまま意識を失うアラタくんを横抱き(!)にして、呼び戻してくると言い残しイグナトフ君はどこかへ向かいます。

モノクロの世界、一台のクラシックカーのラジオからカリナさんの演説が聞こえる中、虚ろな目をしたアラタ君は立ち尽くします。

イグナトフ君の声が響き、目を覚ましたアラタ君がいたのは……車の後部座席。

ワインレッドの車内でアラタ君は意識を取り戻すのでした。

しかし駐車場に1係の全員が総出、並んで見てるのシュールでしたね。

 


霜月さんと監視官2名。メンタルケアのタブレットを口にしながら、各所からのクレームと講義があったと叱責します。かなりお疲れのご様子。どの世界でも管理職は大変ですね…。

クビを飛ばそうゲームしてるの?はブラックジョークかな。24歳の3人なんですが、若くして出世した霜月さん、気苦労が絶えませんね。

選挙陣営への捜査はテロを防止する目的を続行すると決まりました。

 


カリナさんのメンタルトレースの主観をイグナトフ君に伝えるアラタ君。「あんな心見たことない。高速思考なのにからっぽ」

輸送機事故の犯人もそんな思考をしているのかもしれないと、2人が追い求める真実への糸口を見出すのでした。

 

 

 

Bパート

 


志恩さんの分析室。1係のみんなが勢ぞろい。

薬師寺陣営の秘書が土屋博士の投身したホテルに宿泊していたと、監視カメラが捉えていた情報を共有します。

突破口をリー秘書に見出し、取り調べを行う1係メンバー。

土屋博士こそがカリナさんのブレーンであるとの見立てを訪ねるアラタくん。薬師寺に直接話しを聞くため離席します。

リー秘書は薬師寺候補に入れ込んでおり、東京の都知事に相応しい存在と見込んでいると話をしているとこほでエリアストレスが急上昇。

軍人らしき集団3人にイグナトフくんが殴られ、入江さんも急襲を受けます。やり手の入江さんが一気に押さえ込まれてしまう、格闘技に長けている?薬師寺候補の息のかかった集団でしょうか。

元軍人のイグナトフ君ですら苦戦する軍人部隊は、リー秘書をあっという間に制圧します。

犯罪係数は300超え。廿六木さんがエリミネーターを発砲、1人を執行しますが、2人目以降はアラタくんが制して逮捕を進言します。

廿六木さんを天馬さんと呼ぶアラタ君の距離の詰め方に感嘆するのもつかの間、犯人との追いかけっこのスタート。

備品管理倉庫の物品を倒しながら逃走する犯人を、倒れた物品の上を軽々とジャンプして追いかけるアラタ君…。運動神経良すぎィ!

場面は変わってイグナトフ君と軍人さんのバトル。息を荒げながらもドミネーターをむけずに逮捕すると制圧します。つよいなぁイグナトフ君。

廿六木さんがアラタ君に対し、ドミネーターは執行しろと言っていたのになぜ止めたと訪ねます。それを決めるのは人間であるべきとアラタ君。ドミネーターに引き金があるのはそのためだと答えます。たしかにそうですよね。

これは、1話で暴動を収めるために即座にドミネーターを向けていた廿六木さんには重い言葉ですね。

 


リー秘書は亡くなってしまった模様。

この事実をチキンラーメンを食べながらファーストインスペクターの梓澤が驚いていました。

彼の仕業でないとすると、誰が。

 

 

 

Cパート

 


ビフロストの会合シーン。

リー秘書を殺めた集団は誰の差し金なのでしょう。

ビフロストはシビュラに自分達の存在を示すことを良く思っていないようですね。

ラウンドロビンという新しいワードが出たところで、静くんと呼ばれる人物が今回の件を処理することが決まったようでした。

 


公安局。ネット上では薬師寺のデメリットをまとめた悪質な動画が拡散されている模様。

犯人はカリナ陣営と目されているが審議は不明。

薬師寺は移民政策を推進しているようで、廿六木さん曰く、遺伝子さえ優秀なら人種は関係ない。バックの企業連合は移民を低賃金で雇用する事しか頭にない、と。政治家一族の出身らしい考察を口にしています。

ネットの悪質動画拡散と、秘書の殺害により都知事戦はカリナ陣営がリード。

アラタくんのテロ防止策は的を得ていました。

しかしリー秘書を殺害した集団は、街灯スキャナーに引っかかることなくホテルに侵入し、1人は逃走しています。これは何か裏がありそう。

地下の区画であればスキャナーを回避できると入江さんの意見。該当する場所、茗荷谷は昔、入江さんがナワバリにしていた領域でした。

 


茗荷谷を捜査。

シビュラシステムの監視下で対人格闘を上達させるのは並のことではないが、できてしまう場所がある。その場所が通信障害の発生する廃棄区画、茗荷谷の格闘場でした。

人間対人間の格闘場の主が犯人っぽいと星を定め、案内した入江さんに頼りにしていると信頼を傾けるアラタくん。照れ顔を見せる入江さんかわいい。メンタルトレースはメンタリストの最上位とのことでしたが、アラタ君ほどの人ならば言葉がけひとつで人身掌握、心も把握されそうで末恐ろしいです。

話を聞くだけ、とのアラタくんに、ちょっと嬉しそうな入江さんは俺が話をつけますよと申し出ます。入江さん、アラタくんのことを信用し始めたみたいでした。最初の剣呑なムードとはえらい違いです。ちょっとした信頼を寄せてもらえるって、うれしいこと。関係性が変化したシーンでした。話をつけると申し出る入江さんの動き、作画、お芝居もとても良かったです。

今後大事なシーンになってくるかもしれませんね。

 

 

 

Dパート

 


格闘場の主、榎宮に任意同行を求める。

先頭を切る入江さんは従業員とは顔見知りのよう。

榎宮と顔を合わせ、任意同行を請求します。

先日のホテル襲撃犯の写真を見せて話を聞くも、記憶にないとのこと。

任意同行は叶いませんでした。

 


屋台でラーメンを食べる4人。

アラタくん美味しそうに食べるなぁ…じゅるり。

シビュラが廃棄区間を潰すのは容易だが、復興に金のコストカットと、一般市民の心の余裕のためにそのままにされている、と。

廃棄区画自体がメンタルケアの一部。

シビュラの目が届かない場所は生活しやすそうとも感じますが、ゴロツキも多く、治安の良くない街なのかもしれませんが、自由はありそうです。

パッケージングされた犯罪が集まり、予想も立てやすいという…。闇がありますね。

 


榎宮はアラタくんからすると共犯ではあるものの、主犯ではなさそうと。

該当スキャナーを回避して市街地に入った方法

榎宮のメリット

この2つがわからない限り逮捕はできない。

 


ファーストインスペクターの梓澤と榎宮の会話によると、襲撃犯を差し向けたのは榎宮であるようでした。

梓澤と榎宮は繋がりがあるのですね。

 

 

 

Eパート

 


病院。イグナトフ君が妻の舞子さんの通院に連き添っている。

舞子さんは義眼なのですね。出勤前に病院に着きそうのは、イグナトフ君が妻さんを労わる気持ちが伝わりますね。

お名前からして、イグナトフ君も舞子さんも入国者のようですね。

病院で待ち時間に激昂した住民に、移民にこの国は渡さないと言われてしまいました。

移民を受け入れる事がハードルの高い問題なのは、イギリスのEU離脱問題からも伺えます。

シビュラが移民を受け入れた裏事情が今後明らかになりそうです。

 


公安局に出勤したイグナトフ君。

丁度グリーフィングが始まるところでした。

問題児組の廿六木さんと入江さんでしたが、入江さんは自分から提案をするなど捜査に協力的な姿勢を見せます。

仲良さげに廃棄区画の捜査と同行監視官が決まるくらい打ち解けているのですね。

襲撃した方、廃棄区画の榎宮の捜査が決まれば、襲撃された方、薬師寺にはイグナトフ君と廿六木さんが向かうことになりますが、廿六木さんはこれを拒みます。たしかに家族がいますしね…。家族だからこそわからないこともあると呟く廿六木さんに、イグナトフ君は命令に従えと強く怒鳴ります。声弱く従う廿六木さん。廿六木さんはやんちゃですけれど、根っこから悪に染まっているわけではないのですね。むしろ、染まっていないからこそ執行官の適性が降りているのかもしれません。

 


再び廃棄区画。入江さんは顔が売れているようです。住人に信頼される入江さんに、ここの人たちを守るために執行官になったんですよねと問いかけるアラタくん。入江さんの大切なものに共感しながら安心感を与え、信用を得ていく。うーん、カウンセラーさんっぽいなぁアラタくんは。信用を得るのって、やはり共感と肯定からはじまるのですよね。学ばされます。

 


薬師寺の事務所のイグナトフ犯。秘書を亡くして号泣する薬師寺への聴き込みは断られてしまいました。

廿六木さんは実の父親や弟より、潜在犯とは住む世界が違う、一族の名を辱めるななどと冷たい言葉を投げつけられます。

弟より劣等遺伝子を受け継いだお前は兄ではないと言われるなんて、酷い差別です。これはかわいそうだ…。

なんて思っていたら、予備動作なしにイグナトフ君の右ストレートが廿六木弟に炸裂しました。ちょ、ええんか!殴ったりして!あかんやろ!廿六木さんもびっくり。何か気になるワードがあったんだろうか……劣等遺伝子、とか…?

イグナトフ君は局長命令がおりるまで職務停止、監視官適性再診断の指示が下ってしまいました。停職処分です。

イグナトフ君曰く、廿六木弟の発言は、犯罪係数には血縁関係とサイコパスの因果関係はなく、シビュラ的ではなかった。とのことだけど、本当にそれだけで殴ったりするでしょうか。イグナトフ君ご自身が、移民だからといわれのない差別を受けてきたからこそ、何も悪くない廿六木さんが一方的な誹りを受けているのを我慢できなかったのかもしれません。

廿六木さんを思ったからこそ手が出てしまった。監視官のやることじゃないと告げた廿六木さんも、余計なことをしてごめんと言えるイグナトフ君も、相手の立場を思う発言をしていますね。こういうの、信用に値します。イグナトフ君はシビュラに操られて決めているのではない、心情と道徳心で行動を決定しているキャラクターなのだと感じられます。

病院では殴らなかったけれど、他人の事は我慢がきかないなんて、イグナトフ君は他人を心情を大切にするタイプなのかもしれません。見た目はクールだけど、中身はあったかい、みたいな。もし妻さんが罵られていても、迷いなく手を出していたかもしれませんね。

 

 

 

執行官4人がビリヤード台とバーカウンターの部屋で会話。

事故にこだわるなら、前任監視官の事故について調べてくれるかもと雛河くんがつぶやきます。霜月課長が調査を打ち切った事故、今後明らかになるでしょうか。朱ちゃんの拘留とも関係があるかもしれません。

1話の時点で廿六木さんが雛河くんに、監視官2人のデータを探すように求めていましたが、その結果が表示されます。

アラタ君、臨床心理士資格保有者なんですね、

他にもめちゃくちゃ順調に心理士系の資格を取得して…刑事になったのが謎なくらいです。

配属時の推薦者が朱ちゃんと判明しましたが、監視官って推薦が必要だったんですね。もしくはシビュラの判定が降りない場合は推薦が必要とか?しかし朱ちゃん、人殺しの監視官とか呼ばれちゃってましたね…即座に否定する雛河君が救いです。

アラタ君の経歴もなかなかにヘビーですね。

お母さんは重病で安楽死、お父さんは自殺、

父親の死の真相は機密レベルと、いよいよ謎が深まります。

イグナトフ君は元軍人、日本に帰化した純日本人と判明。ここまでは状況的に判明している情報ですね。母国で軍事訓練を受けていたとありますが、アラタ君とはどこで知り合ったのでしょうか。2人が調べている例の事件が、赤い糸になっているのか。大学を休学していた時期がありますが、ここに何か秘密があるのかもしれません。

お兄さんが2年前に亡くなっている。

推薦者は霜月監視官。2人とも朱ちゃんじゃないところに、朱ちゃんと霜月さんの共同の意図を感じるのですが…。

 


プロフィールによると、アラタ君のお父さんがイグナトフ君のお兄さんを殺害して自殺したと記載されていますが、これは事実でしょうか。

アラタ君とイグナトフ君の関係性は加害者家族と被害者家族のものでは到底ないでしょう。

 


夜のビル屋上で缶ビールを煽る廿六木さんが思い出すのは、苦い過去。

遺伝的に完璧なサイコパスをもって生まれたはずと言い争う家族。

母親は潜在犯になり、自殺していた過去を持っていたのでした。

 


場面は変わり、イグナトフ邸で食卓を囲むアラタ君とイグナトフ君、そして舞子さん。

アラタくんのマイちゃん呼びが親近感にあふれていてとってもキュートですね!お食事はロシア料理かな?とても美味しそう!

舞子さんはイグナトフ君と昔からのお付き合いなのかな。お若くして結婚なさっていますし、ひょっとしたらアラタ君よりも過ごした時間は長いのかもしれません。

怒られて、素直に反省するイグナトフ君かわいい。

合成料理よりも美味しいし、故郷の味を忘れたくないとの思いの手料理。いいですね。

 


アラタ君とイグナトフ君のトレーニング。

舞子さんもご家族を亡くされていたんですね。

とするとイグナトフ君との結婚は、互いに家族を求めての自然な事だったのかもしれません。

失明しているのも事故と関係がありそう。

イグナトフ君の色相と監視官適性は問題がなかった様子。

停職中なのに自分がアラタ君をバックアップすると言っちゃうイグナトフ君は、クールで冷静に見えて実はとても気持ちが先行しちゃうタイプなのかもしれません。

 


PSYCHO-PASSシリーズは1期の朱ちゃんが食べていたブロック飯や、2期の雛河くんが白ご飯に錠剤を乗せて食べていた通称サプリ飯の印象が強く、どちらかというと飯テロアニメの印象は薄かったのですが、3話だけでチキンラーメン、屋台のラーメン、ロシア料理と美味うな飯テロに何度も遭遇しています。

世界観として無駄を排除した食事を摂るキャラが多いのかなと思っていましたが、そうでもないのかな。朱ちゃんや雛河くんが効率重視の食事だったのかもしれませんが。

そういえば鎖国状態の日本の食糧はハイパーオーツに依存していたんでしたっけ。鎖国が解除され、物資の輸入が可能になったからこその食事の多様化が描かれているのだとすれば、辻褄が合いますね。

移民の受け入れは鎖国の解消、そして文化の変革を意味します。

こういった描写からも伺えるのは楽しみですね。

 

 

 

Fパート

 


イグナトフ君の穴埋め人員が霜月さんより紹介されます。

捜査コンサルタント契約を結んでいるフリージャーナリストの、弥生さん!!

え!?フリージャーナリストって、潜在犯なんじゃないですか大丈夫ですか?

弥生さんよ、と紹介する霜月さんの声がちょっととろけていて笑っちゃいました。はにゃーん!してるやん、かわいいですね。

髪下ろした弥生さん、カッコよくて品があって変わっていらっしゃいませんね。

次回より登場という事で…犯罪係数の件も気になります。

 

 

 

 


総評

 


旧キャラが鳴りを潜め、新キャラの人物像が深掘りされた3話でしたね。

落ち着いて視聴することができ、キャラクターの過去などの情報を得て物語に深みがもたらされました。

最後の弥生さんには驚きましたが…!

弥生さんと志恩さんは未だに恋人なのかな、霜月さんとの三角関係はどうなってるのかも気になりますね。

 

 

 

PSYCHO-PASS 3 2話感想

PSYCHO-PASS 3 2話感想

 

あらすじ
1話で発生した偽装事故の容疑者の手口と、逃走先を調べ追跡する。

 

Twitterがざわめいた2話。

これをリアタイ視聴できてたら楽しかっただろうなぁ…!

 


Aパート


アラタ君のまつ毛がとても長い。とかいう、どうでもいいけどどうでもよくない麗しい情報が飛び込んだところからスタート。アラタくんの声優は先日結婚を発表された梶裕貴さんですが、お声がアラタ君にぴったりハマっていて梶さんの声というよりアラタ君だと思って聞いています。

声オタ全盛期なら重箱の隅を突くように声優さん本人の影を感じ取るような聞き方をしていたかもしれませんが、年間アニメ視聴数が10本以下となった今では何も知らないのと変わりがありません。アニメ自体に集中することができ、とても楽しんで見ています。

 


アラタ君は車の後部座席に乗るスタイルを貫きますね。助手席、運転席に座らない。アラタ君は対象のメンタルをトレースする能力持ちですが、発動後にふらっと倒れてることと関係がありそうです。メンタルトレースは発動が任意ではないのかも。

 


雛河くんのホロを使ってのサブプライムローンの説明は大変に分かりやすいです。PSYCHO-PASS3は捜査において執行官よりも監視官が有能という稀有なパターンですね。刑事の勘が冴えるから執行官の適性が降りた4人ではないのかもしれません。少々特殊なケースの刑事課1係という印象です。

 


Bパート

 


イグナトフ君がやんちゃ執行官担当なのですね。元軍人で腕っぷしの立つ彼ならば、執行官に寝首をかかれることもなさそうです。

アラタ君、ケーブル背負ってコンクリの2階までぴょんぴょんジャンプして登ってしまいました。続けてビルの隙間をアクロバティックに渡り、屋根の上をこともなさげに駆け抜けるオサレケーブル輸送を敢行。見た目はのんびりさんですが、運動神経抜群なのですね。しかし運動神経いいからって、ちょっと人間離れしてないか。ギノさんが映画で10階くらいの高さから義手を使って着地してたので、100年後の新人類基準としては普通のことなのかもしれませんが。ひょっとしたら遺伝子操作されたコーディネイターなのかも。

 


ヤバそうな893の元に逃げ込んだ保護対象者を助けに向かうイグナトフ班。執行官2人も肉弾戦を勇ましくこなしてヤーさんのにーさんをいなしてしまいます。オッサンをなめんな。なめてましたすみません!

イグナトフ君はバリバリに人殴ってるけど、執行官はこんな時、監視官の色相を守るために代わりにバトらせるためいる存在じゃないのか(ギノさんの理論ですが)色相を守るため、保身に走らない姿勢は正義感の表れかもしれません。それとも須郷さんみたいに色相が曇りにくいタイプなのか(映画ss参照)

イグナトフ君でさらにびっくりなのが、扉が開いたら発砲すると意気込む犯人がいる中、正面からドアを開け、室内に入室すると同時に放たれた銃弾を当たり前のように華麗に避けたこと。見た瞬間に回避してるよね?え?未来予知能力者なのかな。名探偵コナンの京極さんと毛利蘭さんが正面からライフル銃の発砲を避けてる人間離れしたシーンがあるけど、それをはるかに超えてないかこれ?本当に人間なの君たち。うーん…。

ちょっと残響のテロルノイタミナで放映されたアニメ作品)の主人公たちみたいな強化人間なのかなぁって思ってしまいました。迫力のあるアクションシーンなんだけどとんでもなく自然界の法則、人間としての限界を超えちゃってるとなんかのフラグなのかなって疑うようにできてしまっています。そして空想科学読本にタレこみたくなる。

 


イグナトフ君がドミネーターを向けた犯人の犯罪係数はover300。エリミネーターの対象ですが執行官に任せず自分で犯人を執行します。引き金をひくその瞬間は目を瞑る。せめてものメンタルケアなのか。これは私でもそうするでしょうね。これまでの執行官、監視官が現実を見つめ続けていられたのが凄すぎるんです。人間が目の前で肉のかたまりに変貌していく様など本来とても見れたものではない。さっきまで圧倒的な戦闘能力からこの人、人間じゃないと思っていたイグナトフ君の人間らしさを感じました。

 


霜月課長に状況を報告する監視官の2人。捜査を続行したくて電波障害を言い訳に霜月さんとのデバイス通信を切ってしまいました。

ここで劇場版で登場していた花城フレデリカさんがアニメ初登場。部下がかわいいなら手綱を握るように霜月さんに進言します。

かわいいワケあるか!怒り心頭でモニターに握りこぶしをぶつけて駆け出していく美佳ちゃんがかわいい。なんやかんやでギノさんポジションを確立させています。霜月さんは人のために怒れるし、感情も発散させられるためメンタルケアも上手そう、PSYCHO-PASS世界の上司としてはなかなか有能だと思うのです。現実では面倒かもしれませんが。PSYCHO-PASS世界の有能の基準は現代とはズレがありますし、ズルくて他人を出し抜き責任転嫁できる人間の社会的立場が確立されているのは現代への風刺の要素ですね。

 


課長命令を無視して犯人を追う監視官。執行官には護送車での待機を命じますが、執行官もその命令を無視。指揮系統が機能していないのもPSYCHO-PASSシリーズらしいですね。管理職はいつもおいちょっと待て!とか心配したり怒っている気がします。

監視官の行く手を遮る影…。えっ!コウちゃんやん!そしてギノさん!!早くも1期の2人が登場です。というかコウちゃんとギノさんは2人並んでるんですね、仲間になったということかな。監視官2人の行く手を阻みます。

どいて!どかさない!どかすだけだ!実力行使のイグナトフ君に宜野座さんが立ちふさがります。

さっき散弾銃の至近距離避けを披露するなど人間離れした戦闘力が明らかになったイグナトフ君、どうせギノさんも一瞬でやられてイグナトフ無双なんだろ…と予想するもギノさん、予想を良い意味で裏切り華麗ないなしのテクニックを披露して互角に渡り合っています。す、すげぇ…!さすが人外アクションを披露したお仲間は違うな…!

コウちゃんの声がちょっと低くなってる…?と思った側から執行官2名vsコウちゃんの組手がスタートします。あれ、2対1なんてどっちが正義でどっちが悪なの…?あっという間にふたりをのしちゃうコウちゃん。じーっと眺めるだけのアラタくん。ドミネーターをコウちゃんに向けます。あっ!コウちゃんの犯罪係数はOver300!執行されるやめて!と思った側からエラーコード発生。エラーなんて初めての展開です。外務省、行動課の所属になってる…?外務省と言えばフレデリカさんの所属する団体ですね。なるほど、コウちゃんは映画でのフレデリカさんのスカウトに乗って外務省の仕事をするようになったのですね。一緒にいたギノさんも外務省。公安局からいなくなったカラクリが判明した瞬間でした。

 


飛行機の中には公安から逃げおおせた些々川の姿が。

ホロが外れ、乗客がひとりに…須郷さん!そしてフレデリカさん!外務省行動課と名乗り、須郷さんに笹川を眠らせる指示を出すフレデリカさんは、ギノさんを呼び捨てにしていました。

行動課の長はフレデリカさんなのでしょうか。

些々川を捉えたのは公安ではなく行動課の扱いになるとのこと。公安局は厚生省、行動課は外務省なので省庁が異なるのですね。

国内の治安は任せたと口にするギノさんと、カッコいいポーズでアラタくんに些々川の名刺を差し出すコウちゃん。犯罪係数をごまかすキツネの存在をアラタくんにほのめかします。

 

 

 

Cパート

 


ヘリで外務省に急行した霜月課長に、ちょっと大人びた声で「久しぶり、監視官」と声をかけるギノさん。気さくやな…。

スーッと先に行ってしまうコウちゃんを見送って会話する霜月さんとギノさん。なんだかとっても仲が良さげですね。霜月さんを見守るギノさんの切れ長の瞳が優しげです。霜月さんもキレッキレの発言をしてますが、「優秀な人間を引き抜かれて頭きてるの」なんて本音を思わずこぼしてしまうくらいにはギノさんに心をゆるしているようです。

ここの会話、とても良かったです。

朱ちゃんを気にする霜月さんにギノさんは「あの人のために俺がなすべきことはわかっている」と信頼を傾ける言葉を返します。2人にとって朱ちゃんが大切な存在で、共通認識であることがうかがえる意味のあるシーンでした。

 


ギノさんと朱ちゃん、最初は先輩と後輩の関係でしたが、今ではギノさんが朱ちゃんを「あなた」「あの人」と呼称する事もあり、全幅の信頼を寄せて仰ぎ見ているとすらとれる発言すらしています。

朱ちゃんが監視官に着任した当初は、潜在犯であるコウちゃんと近づきすぎる朱ちゃんの色相を心配したりギノさん、なにかと過保護気味に干渉していました。

宜野座が心配のあまり執行官たちの前で朱ちゃんを叱責した際には、朱ちゃんより「先輩だけど立場は同格!」と言い切られ、仲が険悪になった事もありました。嫌味の応酬をしている期間もありましたね。

2人の信頼関係に変化が生じたのはゆきちゃんの事件とモニタースケープがきっかけでした。槙島の顔写真を朱ちゃんの記憶から取り出すため、親友を殺された場面をリフレインさせて増幅するモンタージュを行う場面。宜野座さんは朱ちゃんの色相を心配して立ち会っていました。朱ちゃんの意思は固く、過酷なモンタージュを耐えきりますが、終了後はさすがのメンタル美人の朱ちゃんでも我を失いかけます。そこにギノさんが身を呈したビンタを頬に打つ。そして我に帰った朱ちゃんが発した言葉は宜野座さんを安心させるような「ね?私大丈夫だったでしょ」でした。ここから2人の関係性が変わったと思っています。

上記のやり取りから、朱ちゃんはギノさんの心配性の気質を理解し、ギノさんは朱ちゃんの意思の強さを感じ取ったのです。双方の相互理解がなされたシーンでした。ここからギノさんの色相は悪化していきますが、現在に至るまでの朱ちゃんとギノさんの信頼関係の根元になる良シーンであったと理解しています。

 


小型機に乗って去っていく狡噛と宜野座を見送った霜月課長、続けて部下への叱責のお時間です。

狡噛と宜野座の正体を監視官の2人に説明し、監視官でいたいならシステムの利益に従いなさいと発言します。これは怒りというよりと2人の立場を心配して叱っていますね。個人の怒りをぶちまけてはいません。美佳ちゃんは怒ってばかりに見えますが、上司として部下を思う一面もありますし、システムの犬としても上司としても有能と思います。

 


敵さんの集団の会合シーン。些々川が捕らえられたことも彼らには想定の範囲内と。今後新たな刺客が現れるのでしょうか。刺客というか、犯罪係数を偽って国を裏から動かそうとする力かな。

 


霜月さんとフレデリカさんの会話により、朱ちゃんの行動が些々川らの集団のシッポを捉えることに重大な影響をもたらしたと判明します。

代償として朱ちゃんは裁きを受ける身となった、と霜月さんの発言がありましたが、1話冒頭の室内は犯罪係数over300の囚人が入る牢獄だったのでしょうか。シビュラに気に入られる黄金の魂を持つ朱ちゃんの犯罪係数が悪化した事件…気になりますね。

 


監視官2人が殺害されたリックさんの妻の元へ。リックさんの遺言と、永住権、和名を残して帰還します。遺言が泣けますね…。

些々川の名刺を見つめ、手掛かりが見つかった、最初の一歩だと語り合うアラタ君とイグナトフ君。

場面変わってアラタくんとイグナトフ君の自宅。

「真実を見つけてみせる、父さん」と遺影に声をかけるアラタ君と、妻(!!)さんに淹れてもらったお茶を楽しむイグナトフ君。ってイグナトフ君結婚しとったんか!「最後までやってみせる、兄さん」と呟く。2人は家族を亡くした共通点があったと判明します。

 


場面変わって朱ちゃんの電話シーン。

「ふたりを助けてあげて、雛河くん」

「いつ始まるかわからない裁きを待つ身」と。

やがて判明する社会の真実を憂いていましたが、PSYCHO-PASS3ではシビュラの正体が国民に明らかになるのでしょうか。

 

 

 

Dパート

 


黒い雨がノイズのように注ぐ空間。

ソファにもたれかかり眠るアラタくんが目を覚まします。寝つきが良くないのかな…。

暗闇にテレビをつけると選挙番組が。

 


翌日。転落事故の現在に急行する1係。

犬神家かよ、と現代人ならわかる表現が飛び出します。

室内を捜索。足跡から室内にいた人間を推測するアラタくん。捜査技術たっけぇ…!コウちゃんみたいですね。色相が心配になります。

主人公が切れ者なのはPSYCHO-PASSシリーズの慣例ですね。コウちゃんも元監視官、朱ちゃんも監視官と、監視官になる人間は推理力、運動神経など基本的な能力が高いんですね。

 


転落事故の被害者へとメンタルトレースを行うアラタくん。黒い雨が注ぐモノクロの脳内世界に、自殺者の最後の瞬間が浮かび上がります。

現実へと引き戻す手綱を持つイグナトフ君が手を打ち鳴らす音と「雨は止んだ」の言葉の連呼で我に帰るアラタくん。アラタくんのメンタルトレースをの最中は色相を察知するレーダーにも異変が生じているようでした。

メンタルトレースの後遺症なのか、窓から過度に身を乗り出してしまうアラタ君。他人の意識に深く潜り込む行為には代償も少なからずありそうと感じさせるシーンでした。

 


Eパート

 


転落死した土谷博士はアイドル政治家小宮カリナさんの専属ケアを行なっていた。

都知事の候補者ヘラクレスさんとカリナさんに二手に分かれて会いにいく事に。

アイドルの人気絶頂で政治家にシビュラ適性がおり転向したカリナさんの情報が流れる。

イグナトフ君がいない中、パトカーを誰が運転するか問題が浮上。ここでも免許は持っているが運転しないアラタ君は執行官に運転をまかせます。これは意外な展開ですね。

 


PSYCHO-PASS世界の格闘技はヒトvs機械なんですね。製薬会社の薬を飲んで子供を作る。

健全な精神は健全な肉体に宿るがモットーとのこと。

 


土谷博士の事故をカリナさんに聞き取りするアラタ君班。

隙を見てカリナさんにメンタルトレースを行うアラタ君…切れ者ですね。

相手にあわせて対応を変化させ、自身に心を開かせて同調させ、潜り込む。メンタルトレースはそのような技術に感じられました。

わずか数分のやりとりの中で、カリナさんにメンタリストの才能があると見抜くアラタ君。

アイドルグループ時代、他のメンバーの色相が曇る中、1人だけクリアでい続けたメンタルをさして手強い相手と呟きます。

アラタ君とイグナトフ君が追い求める真実への道のり、カリナさんが次なる鍵を握っていそうと匂わせたところで2話終了でした。

 

PSYCHO-PASS3 1話 感想

PSYCHO-PASS3 1話感想

 

あらすじ

厚生省公安局刑事課一係に新任監視官2名が着任。

慎導灼監視官、炯・ミハイル・イグナトフ監視官。

PSYCHO-PASS2よりメンバーの入れ替わった一係と共に、主人公二人が移民の輸送機事故に疑問を抱き、捜査を開始するところから物語が始まります。

 

 

箇条書きになっています。

ところどころで個人の考察にも満たない意見が書いてあります。

物語の筋を辿るような内容ではない、ただの感想文ですのでご了承くださいませ。

 

 

 


アバンタイトル

謎の空間にて朱ちゃんの独白。

朱ちゃんの声が思ったより朱ちゃんで可愛い。

でも眼光は鋭くて朱さまでしたね。

牢獄のような場所にいる…?まさか収容施設のover300の潜在犯が入る場所がこんな感じだけど、ミスリードですよねぇ。

 


OP

時雨じゃない早口のopにに一抹の寂しさを覚える。

タイトルが出たところまででout of controlのコンテを思い出し、塩谷監督のコンテ演出?と想起する。

opディレクター西尾鉄也さん!?NARUTOファンの血が騒ぐわくわく。

ディフォルメされつつもキャラの色艶が抜けてないの作画、とても気持ちのいい動きをしてる。

シリーズ構成冲方丁さんかぁ…。

深見さん希望でしたねぇ。

外務省組は水色、公安局は白黒アンドおれんじなのかな。

 

 

Aパート

黒い雨の降る中、車の後部座席に乗る灼くんの初出勤。

車を運転するお父様のお顔が2期の元人間の改造動物みたいで総毛立つ。

 

移民の輸送飛行機事故の現場に灼くんと炯くんが到着。現場には霜月課長が待ち構える。
霜月さん、立派なシビュラ至上主義の思考になってますね。霜月さんの意思がありながらも、自然にシビュラを優先させられる。柔軟性がありそう。髪も伸びて大人になりました。局長からの信頼が厚そう。

個人的に霜月さんの色相はそう簡単に曇らなさそうと感じています。シビュラの真実を知っていますし、清濁あわせての世界を知っていることと、自ら率先して変えるほどのことではない、流されるままに過ごすことが賢いと考える現代っ子が美佳ちゃんだと思っています。

青柳さんもSSの映画を見てると朱ちゃんと新くんと似た個人尊重タイプのようだったので、色相が悪化しなさそうと思っていたのですが…(やっぱり2期ってなんだったんだろう疑問)

というか禾生局長、見た目と声が同じなのにお名前が変わってましたね…?何か裏がありそうなんですが、公安局の局長じゃなくて外務省の局長とお話したりしてるのかな。それともシーアンみたいに選挙をしてトップを決めていたりとか?あからさまに謎が深まりますね。

 

キャラクターの印象としては

炯くんはギノさん霜月さん派

灼くんは朱ちゃん青柳さん派の考え方かな。

シビュラの駒として有能なのは炯くん。

シビュラの想像を超えて楽しませそうなのは灼くんな印象。

2人は同じ目的を持って公安局に入局したのかな。公安局の判定Aをもらえるのは相当な優等生だけなんだろうけど、馴染みある2人が揃って入局できるのは何か裏がありそうですね。


また灼くんと炯くんは学生から直の監視官ではない様子ですね。外部ルートは執行官だけかと思っていました。監視官は大卒エリートの印象なので(朱、狡噛、宜野座、青柳、霜月は学生上がり)こんな入局の方法もあるとは以外でした。

移民?のハーフとは炯くんのことかな。移民政策の話はSS3でフレデリカさんより触れられていましたね。時は流れ、鎖国していた日本は移民の受け入れを開始したのですね。シビュラによる世界統治計画の幕開けかもしれません。

鎖国政策の折、1作目では影の薄い存在だった外務省が1話から始動しているところを見ると、3は移民が大きな鍵になってきそうです。

 

現場に護送車が到着。執行官4名が降りてきます。ドミネーターを装備して捜査開始。

 

おじーちゃん執行官(廿六木さん)の大塚明夫さんかっけぇ!

 

雛河くんの存在に癒されますねー。

 

1話恒例のドミネーター始動シーン。

お名前紹介を被せてくる…!新手法ですね。

新キャラいっぱいで頭フル回転です。

 

のんたるーんとしてるようで灼くんは切れ者、炯くんは武闘派なのかな。浅からぬ付き合いを感じます。

 

えー!諏訪部くん(入江さん)、いきなり犯人でもない一般人にドミネーターを向けて執行とは、勝手なマネしちゃってますね。しかも犯罪係数が上がるように仕向けてすらいる。これは一期の執行官にはあまり見られなかった行動です。執行官は型破りな存在だけど、執行官の適性はシビュラとは反していても個人の正義感を持つ人と認識していました。少なくとも、いたずらに犯罪係数を上げて執行するなんて執行官は、あ、佐々山がいた。違和感はありますけど、こんな執行官もいるのですね。

 

犯人の目線に立って思考し、怪我人を見つけ出す灼くん。

灼くんはメンタルトレース(?)が出来るのですね。序盤の黒い雨はメンタルトレース使用中のエフェクトだったようです。灼くんは前職でも有能だったのかも。仕事に飽きたり適性がなくて公安局に入局したのではなさそうです。顔色で他人の気持ちを察そうとするは健全な観察に思えます。ドミネーターを向けて係数を測定して善悪を測るのはちょっと暴力的に見えますね。

 

新キャラクター達が優雅に語らいます。

声優さん豪華!堀内賢雄さん、諏訪部さん、大塚明夫さん、主演の梶さんに中村悠一さん、森川智之さんもいらっしゃいましたね。錆びついた声優知識でも通用するくらい長く一線級で活躍されている売れっ子声優さんが集まっていらっしゃいます。耳が幸せですが、これで豪華声優イコール黒幕の単純な式は成り立ちにくくなりました。

 

移民飛行機事件から開け、翌日の公安局。

霜月さんに呼び出された灼くんと炯くんは叱責を受けます。

美佳ちゃん怒ってる…!怒ってるのにどことなく可愛いのはなぜでしょうか。監視官時代のギノさんを彷彿とさせます。自由奔放な部下を持つとシビュラを至上主義の管理職さんは頭が痛くなるのはお家芸?登竜門的な状態なのかもしれませんね。もっとも霜月さんは局長とシビュラの関係性を理解しているので、すべてのわけがわからず2人を叱っているわけではなさそうです。

霜月さんは課長の地位にありますが、個人の性格としてはギノさんと同じく心配性の側面があります。

 

続けて分析官の志恩さんの部屋に挨拶へ向かう二人。

シオンさーん!よかった元気そうで…!

弥生さんのお姿が見えませんがどうしちゃったのでしょう…。例の監視官が亡くなった事件で一緒になんてことがなければいいのですが。

シオンさんとの会話を察するに、課長としての霜月さんは型を重んじるタイプのようですね。その霜月さんが独断行動を容認するというのは、更に上層部の思惑が絡んでいそうです。たとえば局長、たとえばシビュラシステムとか。

 


Cパート

執行官4名でのくだり。廿六木さんより雛河くんが「お前の力であの新任監視官二人の情報を調べろ」と詰め寄られます。

雛河くんは一係で最古参に当たるのに、年の功を利用されて見事に尻に敷かれています。子分体質なのかなぁ。ホロデザイナー、クラッカーとしても有能で、病弱ではありますが味のある雛河くんのキャラクター性は魅力的ですね。おねえちゃんの朱ちゃんは常森『元』監視官になっていましたが、官僚になれるまでは確か10年間はかかったと記憶しています。朱ちゃんの年齢的に官僚になるところまで勤めていませんので、どうしてしまったのでしょうか。漂う『例の事件』の影が気になります。

ところでお花のホロを見て「よく出来てる」と呟く雛河くんが可愛い。

 

容疑者の元へ向かいます。

灼くんのお父様は厚生省の勤めなのですね。身内の存在で公安局への裏口入局の可能性が示唆されました。まさかパパはシビュラシステムのメンバーだったりしませんかね?前作2期の二番煎じになってしまうので可能性としては低めかもしれませんが。

 

犯人たちと執行官ばりに肉弾戦を繰り広げる炯くんかっけぇ!ですね。執行官に肉弾戦を任せて指揮に回るタイプではなく、率先して現場を仕切り制圧することの出来る、現場叩き上げのような風格がありますね。さっすが元軍人さん。守ってもらう必要もないのではないかな。

 


Dパート

飛行機事故現場にて灼くんがメンタルトレースを行う。昔の刑事のやり方の踏襲は、PSYCHO-PASSシリーズが刑事モノだったなぁと思い出させてくれますね。本広監督不在の今作は刑事モノの一面が薄めになるのかなぁ。主人公コンビがバディっぽいのは救いですね。

 

灼くんのメンタルトレースは超能力じみてると思うのですが…雑賀先生でもここまでは出来ない気がします。SSシリーズで後ろ向いたままノンバーバルコミュニケーション(言葉以外の情報発信)にて、見ていないはずの狡噛さんの表情の動きを認知できるフレデリカさんがいる世界線なので、どうとでも説明できてしまうのかもしれませんが。

しかし、灼くん有能すぎませんか…?推測できるってこういうことなのだろうか。雑賀先生と似ていても、クライアントさんが不在の状態で心理学的な技術だけでここまでの芸当が可能なんだろうか…。ある程度まで察して型にはめ予想することは可能なんだろうけど…。有識者の方のご意見を伺いたいところですね。

 

再び霜月に呼び出され、叱責を受ける新任監視官の二人。

しかし美佳ちゃんをうまく言いくるめて捜査の許可を頂いてしまう辺り、灼くんと炯くんはやり手です。やりたい事が明確な監視官はPSYCHO-PASSシリーズでは珍しい部類に入ると思います。監視官たちの入局理由として判明しているものでは、宜野座は偏見から逃れるため、狡噛はお友達のギノさんが公安局に入るからなんとなく、朱ちゃんはこの仕事に判定が出たのは自分だけ、ここに来れば自分だけにできることが分かるかもしれないという自分探しが目的でした。美佳ちゃんは監視官の最年少適性判定が降りていますが、理由ははっきりしていなかったような…。(王陵璃華子の事件がキッカケではありそう)

監視官は元々は将来官僚になりたい人の出世コースと位置付けられているのですよね。10年我慢すれば、将来は安泰。高い地位を得るための通過点でしかない認識のようですが、実際のところ犯罪者と相対して10年間色相をクリアカラーに保つのは至難の技のようで、元監視官の官僚キャラクターは未だ登場していません。3では、出てくるのかな…?朱ちゃんが第一号になってたりしたら興味深いですし、世界観が広がりそうですね。

 


ED後に霜月さんと会話する宜野座さんが登場。

執行官の役職ではなくなったのかな…?

犯罪係数が規定数を超えてもなお、外界でできる仕事が新たに出来たということなのかな。

 


総まとめ

OPが西尾鉄也氏1人原画!!

てことは絵コンテもご自身ので書かれているのかな…?これだけで国宝級じゃないですか!コンテ塩谷監督予想は外れましたが、これは大当たりです!次回も楽しみです。

しかし1時間は長い…。見ていてちょっと疲れました。