PSYCHO-PASS3 1話 感想
PSYCHO-PASS3 1話感想
あらすじ
厚生省公安局刑事課一係に新任監視官2名が着任。
慎導灼監視官、炯・ミハイル・イグナトフ監視官。
PSYCHO-PASS2よりメンバーの入れ替わった一係と共に、主人公二人が移民の輸送機事故に疑問を抱き、捜査を開始するところから物語が始まります。
箇条書きになっています。
ところどころで個人の考察にも満たない意見が書いてあります。
物語の筋を辿るような内容ではない、ただの感想文ですのでご了承くださいませ。
謎の空間にて朱ちゃんの独白。
でも眼光は鋭くて朱さまでしたね。
牢獄のような場所にいる…?まさか収容施設のover300の潜在犯が入る場所がこんな感じだけど、ミスリードですよねぇ。
OP
時雨じゃない早口のopにに一抹の寂しさを覚える。
タイトルが出たところまででout of controlのコンテを思い出し、塩谷監督のコンテ演出?と想起する。
opディレクター西尾鉄也さん!?NARUTOファンの血が騒ぐわくわく。
ディフォルメされつつもキャラの色艶が抜けてないの作画、とても気持ちのいい動きをしてる。
シリーズ構成冲方丁さんかぁ…。
深見さん希望でしたねぇ。
外務省組は水色、公安局は白黒アンドおれんじなのかな。
Aパート
黒い雨の降る中、車の後部座席に乗る灼くんの初出勤。
車を運転するお父様のお顔が2期の元人間の改造動物みたいで総毛立つ。
移民の輸送飛行機事故の現場に灼くんと炯くんが到着。現場には霜月課長が待ち構える。
霜月さん、立派なシビュラ至上主義の思考になってますね。霜月さんの意思がありながらも、自然にシビュラを優先させられる。柔軟性がありそう。髪も伸びて大人になりました。局長からの信頼が厚そう。
個人的に霜月さんの色相はそう簡単に曇らなさそうと感じています。シビュラの真実を知っていますし、清濁あわせての世界を知っていることと、自ら率先して変えるほどのことではない、流されるままに過ごすことが賢いと考える現代っ子が美佳ちゃんだと思っています。
青柳さんもSSの映画を見てると朱ちゃんと新くんと似た個人尊重タイプのようだったので、色相が悪化しなさそうと思っていたのですが…(やっぱり2期ってなんだったんだろう疑問)
というか禾生局長、見た目と声が同じなのにお名前が変わってましたね…?何か裏がありそうなんですが、公安局の局長じゃなくて外務省の局長とお話したりしてるのかな。それともシーアンみたいに選挙をしてトップを決めていたりとか?あからさまに謎が深まりますね。
キャラクターの印象としては
炯くんはギノさん霜月さん派
灼くんは朱ちゃん青柳さん派の考え方かな。
シビュラの駒として有能なのは炯くん。
シビュラの想像を超えて楽しませそうなのは灼くんな印象。
2人は同じ目的を持って公安局に入局したのかな。公安局の判定Aをもらえるのは相当な優等生だけなんだろうけど、馴染みある2人が揃って入局できるのは何か裏がありそうですね。
また灼くんと炯くんは学生から直の監視官ではない様子ですね。外部ルートは執行官だけかと思っていました。監視官は大卒エリートの印象なので(朱、狡噛、宜野座、青柳、霜月は学生上がり)こんな入局の方法もあるとは以外でした。
移民?のハーフとは炯くんのことかな。移民政策の話はSS3でフレデリカさんより触れられていましたね。時は流れ、鎖国していた日本は移民の受け入れを開始したのですね。シビュラによる世界統治計画の幕開けかもしれません。
鎖国政策の折、1作目では影の薄い存在だった外務省が1話から始動しているところを見ると、3は移民が大きな鍵になってきそうです。
現場に護送車が到着。執行官4名が降りてきます。ドミネーターを装備して捜査開始。
おじーちゃん執行官(廿六木さん)の大塚明夫さんかっけぇ!
雛河くんの存在に癒されますねー。
1話恒例のドミネーター始動シーン。
お名前紹介を被せてくる…!新手法ですね。
新キャラいっぱいで頭フル回転です。
のんたるーんとしてるようで灼くんは切れ者、炯くんは武闘派なのかな。浅からぬ付き合いを感じます。
えー!諏訪部くん(入江さん)、いきなり犯人でもない一般人にドミネーターを向けて執行とは、勝手なマネしちゃってますね。しかも犯罪係数が上がるように仕向けてすらいる。これは一期の執行官にはあまり見られなかった行動です。執行官は型破りな存在だけど、執行官の適性はシビュラとは反していても個人の正義感を持つ人と認識していました。少なくとも、いたずらに犯罪係数を上げて執行するなんて執行官は、あ、佐々山がいた。違和感はありますけど、こんな執行官もいるのですね。
犯人の目線に立って思考し、怪我人を見つけ出す灼くん。
灼くんはメンタルトレース(?)が出来るのですね。序盤の黒い雨はメンタルトレース使用中のエフェクトだったようです。灼くんは前職でも有能だったのかも。仕事に飽きたり適性がなくて公安局に入局したのではなさそうです。顔色で他人の気持ちを察そうとするは健全な観察に思えます。ドミネーターを向けて係数を測定して善悪を測るのはちょっと暴力的に見えますね。
新キャラクター達が優雅に語らいます。
声優さん豪華!堀内賢雄さん、諏訪部さん、大塚明夫さん、主演の梶さんに中村悠一さん、森川智之さんもいらっしゃいましたね。錆びついた声優知識でも通用するくらい長く一線級で活躍されている売れっ子声優さんが集まっていらっしゃいます。耳が幸せですが、これで豪華声優イコール黒幕の単純な式は成り立ちにくくなりました。
移民飛行機事件から開け、翌日の公安局。
霜月さんに呼び出された灼くんと炯くんは叱責を受けます。
美佳ちゃん怒ってる…!怒ってるのにどことなく可愛いのはなぜでしょうか。監視官時代のギノさんを彷彿とさせます。自由奔放な部下を持つとシビュラを至上主義の管理職さんは頭が痛くなるのはお家芸?登竜門的な状態なのかもしれませんね。もっとも霜月さんは局長とシビュラの関係性を理解しているので、すべてのわけがわからず2人を叱っているわけではなさそうです。
霜月さんは課長の地位にありますが、個人の性格としてはギノさんと同じく心配性の側面があります。
続けて分析官の志恩さんの部屋に挨拶へ向かう二人。
シオンさーん!よかった元気そうで…!
弥生さんのお姿が見えませんがどうしちゃったのでしょう…。例の監視官が亡くなった事件で一緒になんてことがなければいいのですが。
シオンさんとの会話を察するに、課長としての霜月さんは型を重んじるタイプのようですね。その霜月さんが独断行動を容認するというのは、更に上層部の思惑が絡んでいそうです。たとえば局長、たとえばシビュラシステムとか。
Cパート
執行官4名でのくだり。廿六木さんより雛河くんが「お前の力であの新任監視官二人の情報を調べろ」と詰め寄られます。
雛河くんは一係で最古参に当たるのに、年の功を利用されて見事に尻に敷かれています。子分体質なのかなぁ。ホロデザイナー、クラッカーとしても有能で、病弱ではありますが味のある雛河くんのキャラクター性は魅力的ですね。おねえちゃんの朱ちゃんは常森『元』監視官になっていましたが、官僚になれるまでは確か10年間はかかったと記憶しています。朱ちゃんの年齢的に官僚になるところまで勤めていませんので、どうしてしまったのでしょうか。漂う『例の事件』の影が気になります。
ところでお花のホロを見て「よく出来てる」と呟く雛河くんが可愛い。
容疑者の元へ向かいます。
灼くんのお父様は厚生省の勤めなのですね。身内の存在で公安局への裏口入局の可能性が示唆されました。まさかパパはシビュラシステムのメンバーだったりしませんかね?前作2期の二番煎じになってしまうので可能性としては低めかもしれませんが。
犯人たちと執行官ばりに肉弾戦を繰り広げる炯くんかっけぇ!ですね。執行官に肉弾戦を任せて指揮に回るタイプではなく、率先して現場を仕切り制圧することの出来る、現場叩き上げのような風格がありますね。さっすが元軍人さん。守ってもらう必要もないのではないかな。
Dパート
飛行機事故現場にて灼くんがメンタルトレースを行う。昔の刑事のやり方の踏襲は、PSYCHO-PASSシリーズが刑事モノだったなぁと思い出させてくれますね。本広監督不在の今作は刑事モノの一面が薄めになるのかなぁ。主人公コンビがバディっぽいのは救いですね。
灼くんのメンタルトレースは超能力じみてると思うのですが…雑賀先生でもここまでは出来ない気がします。SSシリーズで後ろ向いたままノンバーバルコミュニケーション(言葉以外の情報発信)にて、見ていないはずの狡噛さんの表情の動きを認知できるフレデリカさんがいる世界線なので、どうとでも説明できてしまうのかもしれませんが。
しかし、灼くん有能すぎませんか…?推測できるってこういうことなのだろうか。雑賀先生と似ていても、クライアントさんが不在の状態で心理学的な技術だけでここまでの芸当が可能なんだろうか…。ある程度まで察して型にはめ予想することは可能なんだろうけど…。有識者の方のご意見を伺いたいところですね。
再び霜月に呼び出され、叱責を受ける新任監視官の二人。
しかし美佳ちゃんをうまく言いくるめて捜査の許可を頂いてしまう辺り、灼くんと炯くんはやり手です。やりたい事が明確な監視官はPSYCHO-PASSシリーズでは珍しい部類に入ると思います。監視官たちの入局理由として判明しているものでは、宜野座は偏見から逃れるため、狡噛はお友達のギノさんが公安局に入るからなんとなく、朱ちゃんはこの仕事に判定が出たのは自分だけ、ここに来れば自分だけにできることが分かるかもしれないという自分探しが目的でした。美佳ちゃんは監視官の最年少適性判定が降りていますが、理由ははっきりしていなかったような…。(王陵璃華子の事件がキッカケではありそう)
監視官は元々は将来官僚になりたい人の出世コースと位置付けられているのですよね。10年我慢すれば、将来は安泰。高い地位を得るための通過点でしかない認識のようですが、実際のところ犯罪者と相対して10年間色相をクリアカラーに保つのは至難の技のようで、元監視官の官僚キャラクターは未だ登場していません。3では、出てくるのかな…?朱ちゃんが第一号になってたりしたら興味深いですし、世界観が広がりそうですね。
ED後に霜月さんと会話する宜野座さんが登場。
執行官の役職ではなくなったのかな…?
犯罪係数が規定数を超えてもなお、外界でできる仕事が新たに出来たということなのかな。
総まとめ
OPが西尾鉄也氏1人原画!!
てことは絵コンテもご自身ので書かれているのかな…?これだけで国宝級じゃないですか!コンテ塩谷監督予想は外れましたが、これは大当たりです!次回も楽しみです。
しかし1時間は長い…。見ていてちょっと疲れました。